急に暖かくなり、花粉症の方が増えてきました。
ご両親も一緒に処方できますので、我慢せずにおっしゃってください。
さて、インフルエンザ、新型コロナウイルス共にかなり減った来ました。
胃腸炎の症状の方は、まだ多いです。
インフルエンザが落ち着いてきたにもかかわらず、高熱や激しい咳のお子様も多くいらっしゃいます。一部は、インフルエンザが落ち着く春先に増加するヒトメタニューモウイルス感染と思われます。
ヒトメタニューモウイルス感染症とは、
ヒトメタニューモウイルスは、2001年に発見されたウイルスで、乳幼児に喘鳴をおこすRSウイルスと親戚のウイルスです。そのため、症状もよく似ています。3~5日の潜伏期間の後、発熱、咳、喘鳴で始まり、悪化すると気管支炎や肺炎になりやすい特徴があります。高熱が4~5日つづくこともしばしばみられます。
鼻に綿棒を入れる迅速抗原検査を行う場合もありますが、画像検査などで肺炎所見がある方しか検査の適応はないため、クリニックで行うことはあまりありません。多くの場合、風邪症状が悪化して入院した場合に、入院先の検査で判明します。
残念ながらこのウイルスに対する特異的なお薬はありませんので、症状に合わせた対症療法で経過を診るしかありません。