卒園・卒業式シーズンを迎え、子ども達の成長を実感できる季節になりました。
小児かかりつけ診療料制度に関するお問い合わせが増える時期でもあり、ご登録の皆様にお知らせします。6歳未満でご登録いただいた方は、解除しなければ6歳を超えても登録は延長できますので、ご安心ください。
引っ越しなどの場合は、解除して新たな場所で再度登録可能ですので、お申し出ください。
まず、この制度は、小児かかりつけ診療料制度の登録条件を満たした施設のみで登録可能です。
かかりつけ医とは、お子様の健康と成長を見守り、子育てサポートも行う最も身近な存在です。登録しなくても、皆様が当院をかかりつけと思って頂いた時点で、かかりつけです。
しかし、かかりつけ医を持ちましょう!という国の制度(正式には、小児かかりつけ診療料制度)が始まり、当院も厚生労働省から認定を受けました。
これまで皮膚は皮膚科、ケガは整形外科、鼻汁は耳鼻科と、患者さんの判断で好きな科を受診していました。しかし、情報の統一ができず、重大な病気の見逃しや、却って治療が長引くなどの問題が生じていました。そこで、この制度の目的としては、普段の状態を良く知るかかりつけ医をまず受診し、必要に応じて専門家へつなげることが望ましいという国の方針によります。ですので、自分の意志であちこち受診されたい方や、ワクチンだけ他院で接種したいなどの場合は、制度上は登録が認められません。
国の制度では、登録患者様に以下のものを提供するよう定められています。
1.急な病気やケガの対応の仕方や、慢性疾患の管理等についての指導を行うこと
2.患者が受診している医療機関を把握すること
3.健康診査の受診状況及び受診結果の把握、発達段階に応じた助言・指導を行うこと
4.予防接種の有効性・安全性に関する指導やスケジュール管理等に関する指導を行うこと
5.登録患者からの電話やLINE等による緊急の相談等に対しては、原則として常時対応を行うこと(連絡とれない場合は救急相談や救急病院を利用)
登録するかしないかの違いは、5番です。ご登録のない方の休日夜間の相談はお受けしておりません。また、他院受診後の相談も、状態がわからないためお受けできない場合があります。
国の求めるかかりつけの役割とは別に、ご登録者様への当院独自の取り組みもあります。
ワクチンの先行予約状況
急なケガの優先的対応
LINEによる常時医療相談
LINEによるご予約調整
自費ワクチンのクーポン発行
イベントの優先案内
など、様々です。
ご登録は全く強制ではありませんので、ご希望がある方のみお受けしております。他院様をいくつか受診された後に
しかしながら、匿名で最近以下のようなお問い合わせやクレームも頂きます。
「かかりつけなんだから、好きな時間に診てほしい」
「かかりつけなんだから、Web予約ではなく電話予約したい」
「かかりつけなのに、予防接種を好きな時に接種できない」
もちろん、お子様の状態によっては対応しておりますが、病気の緊急性が無く、用事がある、面倒などの自己理由の場合はお断りをしています。
お気持ちはわかりますが、受診される全ての方に平等に対応しています。このようなお電話で既に待合室でお待ちのかかりつけ様に大変なご迷惑となっておりますので、何卒ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。
詳細は、以下もご参照ください
https://sites.google.com/view/kakaritsuke/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0