百日咳の増加が止まりません。
2月26日に、お知らせでお伝えしていた懸念が現実のものになりつつあります。
百日咳は、小学生以上の、長引く咳、激しい咳などです。当初は鼻汁、くしゃみ、咳などの普通の風邪症状で始まりますが、次第に咳が悪化し、夜間の激しい咳、短い咳が連続する、咳き込んで嘔吐など悪化していきます。
当院では、百日咳の診断は、血液検査やPCR検査で行っています。最近は毎月のように陽性の方がみえます。成人の方もPCR検査可能ですので、長引く咳の方はご相談ください。知らずに周囲に広げているケースもあります。当日、20-30分で判明する検査もあります。診断がつけば、治療法があります。
1歳ごろに3種または4種混合ワクチンで予防しているのですが、その後百日咳の抗体が下がることがわかってきています。4回接種済みの小学生以下のお子様は、それほど心配はいりません。
日本小児科学会は、年長児(つまり小学生になる前に)に任意で三種混合の追加接種を推奨しています。もちろん、小学生になってから接種でも可能です。
また、成人の百日咳も増加しているため、以下の方も接種をご検討ください。院長は以下に該当するため、成人になっても、10年ごとに接種しています。
- 妊婦やその家族、育児に関わる人(乳児への感染防止)
- 医療従事者、介護職、保育士、教員など(集団感染防止)
- 最後の接種から10年以上経っている人(抗体価低下の可能性)
ワクチン接種希望者が当院でも急増しており、今後ワクチン需要が全国的に増加することが予測されます。現在、MRワクチンやおたふくかぜワクチンが出荷制限ですが、ワクチンの流通が滞ると出荷制限となりますので、ご希望の方は、お早めにお問合せください。